
一般歯科
一般歯科
一般歯科は、むし歯や歯周病、根管治療、入れ歯の製作などの一般的な口腔内トラブル全般をみる診療科です。
当院では、お口の中だけでなく、ライフスタイルやどのような健康を望まれているかをうかがい、一人ひとりの患者様に合わせた診療方針をご提案し、お口の健康と全身の健康をサポートさせていただきます。お口の中に関して不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
治療だけの場所ではなく、皆様の笑顔を作るクリニックを目指しております。お口まわりに不安やお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
むし歯となった歯質は、自然に回復することはなく、歯科治療による修復が必要となります。
初期段階のむし歯は痛みが、なく自覚症状が現れません。日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で済みます。早期に見つけて早期に治療しましょう。
歯の根にある歯髄が通っている管を根管といいます。歯髄は歯の発育に重要な役割を果たしますが、歯が成長したのちは、歯髄がなくても根のまわりからの栄養供給によって歯は維持します。根管治療は、この歯髄が炎症や感染を起こしたときに行われる治療です。深いむし歯や歯の亀裂、外傷などが主な原因になります。炎症や感染を放置すると、歯の痛みや歯肉が腫れたり、根の周囲に炎症が広がったりします。リンパ節が腫れ、全身に影響を及ぼすこともあります。根管治療により、これらの症状の軽減や治癒を図ります。
歯の痛み方でむし歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。
CO ごく初期のむし歯
症状
C0は「シーオー」と読み、「C」はcaries(カリエス:むし歯)の頭文字で、「0」はobservation(オブザベーション:観察)の頭文字です。したがって「C0」は、むし歯になっているものの、初期段階で積極的治療はせず要観察歯となります。
むし歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白濁したように見えますが、まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。
治療方法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
・食習慣の改善
・ブラッシング指導
・シーラント
C1 エナメル質に小さな穴が空いたむし歯
症状
エナメル質がさらに溶かされ、歯の表面に小さな穴が空いた状態です。歯は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階の治療では、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。
治療方法
むし歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レンジ)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
・プラークコントロール(効果的な歯みがき、食習慣の改善)
・フッ素塗布
・シーラント
・コンポジットレンジ修復(詰め物)
C2 歯の内部(象牙質)まで進行したむし歯
症状
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期治療が重要になります。
治療方法
むし歯の部分を削り取り、詰め物で補います。症状の強さによっては局所麻酔を使用します。
むし歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)によって歯の機能を回復します。
・コンポジットレンジ修復(詰め物)
・インレー(詰め物)
・クラウン(被せ物・差し歯)
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険治療、自由治療のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しています。
※詳しくは「審美歯科」のページをご覧ください
C3 神経まで進行したむし歯
症状
むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛み(自発痛)が生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せる可能性があります。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。
・クラウン(被せ物・差し歯)
・根管治療(歯根の治療)
・支台築造(歯の土台⦅コア⦆)
被せ物や土台には様々な種類があります。
※詳しくは「審美歯科」のページをご覧ください
C4 歯根まで進行したむし歯
症状
歯根の部分までむし歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後放置すると歯並びが変わり、再び痛みを繰り返すことになります。そのためブリッジや入れ歯、インプラントなどで抜歯後のスペースを補い、口腔の機能回復を図ります。
歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間の溝(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)などが溶けたりする病気です。支えがなくなった歯は動揺がでてきて、最終的には抜けてしまいます。現在成人が歯を失う最大の原因です。歯周病は大切な歯を奪ってしまうだけでなく、糖尿病などの全身疾患とも深い関わりがあることが指摘されています。歯周病菌が口の中から血流に乗って全身をめぐることで、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、早産などを引き起こしてしまう可能性があります。「たかが口の病気」と放っておくと、健康寿命を縮めてしまうことがありますので注意が必要です。
歯みがきを中心としたセルフケアはもちろん、歯科での定期検診でお口のチェックやプロフェッショナルケアを受けて、歯周病の早期発見・治療を心がけましょう。
あなたの歯は大丈夫ですか?
歯周病をチェックしてみましょう
このような症状がある方は歯周病の可能性があります。
歯みがきを中心としたセルフケアで改善しない場合、お早めの受診をお勧めします。
歯周病の予防は基本的に原因となるプラークの除去(プラークコントロール)が必須です。歯科医院での定期健診だけでは難しいこともあり、日ごろのセルフケアが大切です。
初めに歯周病の状態、進行度合いの確認から始めます。歯肉の色合い、歯周ポケットの深さ、出血、排膿、動揺の有無を調べます。痛みがあれば応急処置を行い、痛みを取り除きます。
歯垢(プラーク)を歯から取り除くことは、治療を的確に進めるうえでとても大切なことです。そのためにはごセルフケアにより自身の口の中を管理するということが重要になります。お口の中の状態に合った清掃方法をお伝えし、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいたうえで、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。
歯科医師、歯科衛生士によってプラークや歯石などを取り除くことをPMTC(専門家による機械的歯面清掃)といい、これによりセルフケアやブラシでは取り切れない汚れを超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。またブラシでは届かない歯周ポケットの内部に付着したプラークや歯石を除去し、仕上げに歯の表面をなめらかにみがいて、汚れの再付着を防ぐ治療です。
最初の検査からの改善状態を再度、検査を行い確認します。この結果をもとに次に継続して行う治療を検討します。
歯周基本治療の後の再検査で、歯石が歯周ポケットの深部に入り込んでいてスケーリング、ルートプレーニングで除去できていない場合は、フラップ手術を行うことがあります。麻酔後、歯肉切開をして、歯根を露出させて、深くにこびりついている歯石を取り除きます。また、特殊な材料やお薬を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。
治療が終わった後は、メインテナンスが必要です。歯周病は再発しやすく、場合によって再度問題が見つかり、治療が必要となることもあります。メインテナンスは、定期的に口内や歯の周りの組織をチェックし、口腔内を良い状態を維持し、歯周病の再発を防ぐものです。ご自宅でのセルフケアはもちろんですが、併せて数カ月に1回のメインテナンスをお勧めします。患者様の歯周病リスクに合わせて、次のメインテナンスまでの期間を提案いたします。
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